「箱根卯木の花」が咲き、きょうも夏日


1.png

今年も白とピンクの花が混在する、
いい香りの箱根卯木が咲きました。

この花を見ると思い出すのは
谷卯木(タニウツギ)の花です。

小学生の頃、
通学路の脇に谷卯木の木があり、

ピンクの花が開花すると花アブやミツバチが
にぎやかに飛び交っていました。

2.png

派手な彩りなので花瓶にでも挿したら
家のなかが明るくなるのにと思っていたけど、

子どもの間では
「あの花を家に入れると火事になる」という
不思議な言い伝えがあって、

なぜなのか分からないまま
「いわくのある花」というイメージで
谷卯木を見るようになりました。

3.png

長年の謎なので、
箱根卯木を絵に描いたついでにその辺のことを
少し調べてみると……。

卯木/空木(うつぎ)とは、
幹の中心が空洞になっているという意味で、

その種類には関係なく中心部が空洞なら
「○○卯木」と呼ばれるらしい。

空洞とはいえ
スポンジ状の髄で埋まっているけどね。

4.png

アジサイ科、ミツバウツギ科、
スイカズラ科など、科が異なり花や葉の形が
違っていても幹の中心が空洞なら

「○○卯木」と同種のように
呼ばれることになったそうです。



「火事が出る」の説は、

その昔、京都の火葬場では火葬したお骨を
集めるのに卯木の枝を折ったものを
箸として用いたとのこと。

5.png

そんなことの流れから「火事」あるいは
「家のなかに飾る花ではない」みたいな
言い伝えになったものと推察できます。

あながち子どもの間だけの都市伝説では
なかったことに驚きます。

卯木はアジサイ科、
箱根卯木や谷卯木はスイカズラ科と
種類が違うのに、
谷卯木は「いわく付き」に
されていたのかなと。

「そりゃあ濡れ衣じゃありませんか!」と
谷卯木にしたら文句を言いたいところでしょう。

長年の疑惑が解消されました。

6.png

だけど家のなかに飾るかとなると、
「う〜ん……」と考えてしまいます。